オフィス物件選び
オフィス物件の選び方
オフィスは、企業の営利活動の拠点です。ですので、その物件選びは慎重の上にも慎重になって当然と言えます。物件そのものも企業のオーナーにとっては財産となり、また、そこで働くスタッフにとっても自分や家族も含めての生活の糧を得る場所となります。その場所で定着し、安定的な収入を得たいと思うと同時に、仕事によって自信と喜びとがその場所で得られれば、仕事そのものへと取り組む各人の姿勢も、自然と前向きになると考えます。
快適な環境、自尊の心を持てる空間、仕事それ自体が満足を与えてくれるような場所。今、オフィスに求められているものは、そこで働くスタッフのやる気を促すオフィスデザインであると考えます。そのための物件選びのポイントをまとめてみました。
1、 床の材質
オフィスの床の材質としては、タイルカーペットが最もデザイン性、機能性などの面から考えて有効です。フローリングも人気ではありますが、その材質や建物の構造などによっては階下に音が響きやすいなどの問題もあります。
2、 床の耐荷重
オフィスにつきもののOA機器、移動書庫などの重い機器を搬入するときは、床の耐荷重についての確認も大事です。
3、 壁の材質
賃貸オフィスの壁の材質は、クロス貼りや塗装仕上げが殆どです。塗装仕上げは、移転時の物件原状回復工事に低コストですみます。
4、 空調設備
空調設備は、空調の効き具合、空調の吹き出し口の場所、各空調機の温度調節・運転が出来るのかの確認が大事です。古い建物の場合ですとやはり古い空調設備を使用していることが多いです。その場合、古い空調設備のまま使うと電力を多く使うことになって、電気代がかさむ上に、衛生面や騒音が発生する場合すらありますので要注意です。気になる場合は、仲介業者に訊ねておくと良いかもしれません。場合によっては新しい設備を設置してくれることもあるようです。
5、 有効面積
テナントビルの廊下、トイレや給湯室は、共用スペースなのか専用スペースなのか、トイレは和洋どちらかなのかを確認しておきましょう。
6、 セキュリティ
セキュリティ対策について、すでにセキュリティ会社と契約済のテナントビルかどうか、防犯対策は24時間か夜間のみなのか、正面入り口とは別に賃室の防犯対策がされているかどうか、セキュリティが導入されていないテナントビルの場合、セキュリティを導入できるビルかどうかの確認をしましょう。
7、テナントビルの利用制限
テナントビルには、使用時間に制限のある場合があります。残業がある会社の場合は、正面入り口の閉会時間、閉館時間の入退室方法の他、夜間・休日にオフィスを使用出来るかどうか、全館休館日の有無の確認をしておきましょう。
8、喫煙スペースの有無
喫煙スペースがあるかどうか、喫煙スペースの確保ができるかどうか、もしくはテナントビル周辺に喫煙可能なスペースがあるかどうかの確認をしましょう。また近年は、事務所内での喫煙制限がない物件の場合も、喫煙スペースを別途設けて分煙するなど、ノンスモーカーへの配慮が企業に求められています。
9、駐車場
駐車場が必要な場合には、オフィスビル内の駐車場の有無、もしくはオフィス近隣に自社用・来客用の駐車スペースが確保できるかどうかを確認しましょう。駐車場には、利用時間や車種制限があることもあるので注意しましょう。
10、耐震基準
耐震基準を満たしているかどうかの判断基準の1つとして、1981年に改正された「新耐震設計基準」が適用されている物件かどうかを確認しましょう。1982年~1983年以降の建築物であれば、適用対象となります。
11、電話回線
希望する電話回線の種類や数によって手続きや手配方法が異なります。最近では、ビジネスにおいてもIP電話の利用が増えています。またNTT固定電話であっても、複数回線の利用、ビジネスフォンの利用、ISDN回線を利用した複数番号の割り当てなど、会社によって仕様がさまざまです。一般の会社の場合、電話が不通になると業務が停止してしまいますので、移転時に手配ミスのために電話が不通になるといったトラブルが起きないように、オフィス移転の日程に十分間に合うような準備を進めることが大切です。
12、光ケーブル
インターネット接続の際に光通信を希望する場合、テナントビルに光通信の設備があるかどうかの確認が必要になります。テナントビルによっては、光通信を導入できない場合があります。オフィス移転場所、移転時期によっては、NTT工事のスケジュールが合わない場合があるので、工事日の手配も早めに済ませておきましょう。電話回線の工事と連動しますので、電話回線の移転手続き等の手配も同時に進めておく必要があります。また同時にプロバイダの手配が必要となる場合がありますので、併せて確認しましょう。
13、インターネット接続
光ケーブルが引けない建物の場合や、光通信以外の接続方法を希望する場合は、希望する通信会社に連絡して事前に手配しておきましょう。同時にプロバイダの手配が必要とjなる場合がありますので、併せて確認しましょう。
14、電気容量
パソコンやプリンター等のOA機器を頻繁に使用する業種の場合は、テナントビルの電気容量が必要量確保できるか必ず確認をしましょう。テナントビルのコンセントの数や容量は、許容範囲ぎりぎりという場合が多いため、今後の事業展開等も考慮に入れて、容量の増設は可能かどうか、増設時の費用負担はどのくらいかかるのか等を併せて確認すると良いでしょう。
15、ブラインド・ロールスクリーンの有無
既存のロールスクリーンやブラインド等が窓に設置されている場合は問題ありませんが、設置されていない場合、空調効率の低下にも繋がる上に、設置費用は自己負担になることが多いため、ロールスクリーンやブラインドの有無の確認をしておきましょう。
16、照明(蛍光灯)
照明(蛍光灯)は、ほとんどのテナントビルが天井埋め込みタイプです。照明の電源スイッチが細分化されているかどうかを確認しておきましょう。
17、エレベーター
エレベーターは、扉や内部の寸法を予め確認しておくとオフィス引越しの作業がスムーズに運ぶことができます。また、エレベーターが2基以上あると、定期的に行われるメンテナンス時等の際も便利です。最近はエレベーターの老朽化が問題となっているので、エレベーターの設置年数や、メンテナンスの頻度などをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。